日時:平成28年 11月11日(金)・12日(土)
場所:神戸・姫路(宿泊:ホテルオークラ神戸)
テーマ:『視て・聴いて・感じて』~繋げよう発展へ~in神戸・姫路2日間
平成28年の国内視察会は、神戸・姫路(兵庫県)が視察地となりました。企業は成果を上げるだけではなく、様々な困難を乗り越え、存続し続けてこそ「発展の証」であると考え候補地を決定したとのことです。
未曾有の大災害から見事に立ち直った大都市の象徴である視察地、神戸。ここは港湾が発展しており、また災害に対する準備や防災に対する意識も高いことから、名古屋・中部地区に通ずるものが多い地域です。阪神淡路大震災から20年余りが過ぎて、困難を懸命な取り組みによって乗り越え、復活した企業の経営者からその秘話を伺い、被災という過去の体験やその後の復興に纏わるお話を、当時を知る語り部ガイドから伺いました。さらに、世界最先端の物づくりを目指して挑戦し続けている企業を視察し、開発現場からそのチャレンジ精神の一端に触れました。加えて、日本初の世界遺産であり、国宝でもある姫路城を見学することにより歴史、文化、地域経済を学び、若鯱会の目的の一つでもある中部経済の更なる発展について見つめ直すヒントを得る事ができました。2日間、自ら視て・聴いて・感じて、それらを実践することで我々経営者の使命を考える良い機会となりました。
まずは、7時15分に名古屋駅新幹線口 銀の時計前に集合して、平成28年事業委員会
平手委員長から今回の趣旨説明を行って頂きました。続いては、山崎代表幹事よりご挨拶を頂きました。これより若鯱会メンバー60名が名古屋より神戸の地へと出発します。
視察① (株)神戸酒心会
平手委員長の挨拶のあと、12代当主 安神 幸雄会長お話がありました。宝歴元年(1751年)に創業した神戸酒神心館は、手造りにこだわる酒蔵として13代にわたり「福寿」の名を守り続けています。なぜ、265年もの長きに渡って酒蔵を守り続けられたのかという話と共に、阪神・淡路大震災という未曾有の災害から如何にして立ち直って行っていったのかという話をして頂きました。引き続きいて、2班に分かれて酒蔵見学に行きました。ガイドさんが製造工程を分かりやすく説明して下さいました。
視察② アシックススポーツ工学研究所
アシックススポーツ工学研究所は、「スポーツで培った知的技術により、質の高いライフスタイル
を創造する」というビジョンを具現化する、アシックスの基幹を担う部門です。「Human centric science」にこだわり、人間の運動動作に着目・分析し、独自に開発した素材や構造設計技術を用いることによって、アスリートのみならず、世界の人々の可能性を最大限に引き出すイノベーティブな技術、製品、サービスを継続的に生み出すことを使命としています。そして2016年のリオ五輪に出場した選手達や、また2020年の東京五輪への出場を夢見ている選手達へ研究開発した商品を供給しております。そんな一般公開されていない研究施設を3班に分かれて見学し、実際に各種測定体験や足の計測をして頂きました。普段はなかなか見られない施設を見学出来たので、大変勉強になりました。
視察③ メリケンパーク(自由視察)
神戸湾事業の一つとして、1987年(昭和62年)にかつてのメリケン波止場と神戸ポートタワーが建つ中突提の間を埋め立てて造成された。そこに神戸海洋博物館やホテルオークラなどが建設されて、現在においては神戸港を代表する景観の一つとなっている。そんなメリケンパークも、1995年(平成7年)阪神・淡路大震災では大きな被害を受けた。大震災の教訓、港の重要性、日本国内外の多くの人が一体となって港の復旧・復興に努めた様子を後世に伝えようと、メリケンパークの岸壁の一部・約60メートルを被災当時のままの状態で保存している。近くには休憩所を兼ねた展示スペースもあり、阪神・淡路大震災の記念写真パネルなど、当時の被害状況の資料が展示されている。アシックス工学研究所視察から帰り、懇親会までの数時間の間に希望者のみ各自視察しました。
夜は北野クラブにて懇親。楽しいひとときを過ごしました。
視察④ 阪神・淡路大震災 人と防災未来センター
2日目は、まず初めに「人と防災未来センター」で、語り部ガイドの野村氏による講話がありました。阪神・淡路大震災の経験と教訓を未来に伝え、防災・減災社会の実現の為に必要な知識とは一体何かと言うことを語って頂きました。引き続いて、震災当時の映像をシアターで視聴し、展示資料なども見学しました。ひとりひとりが災害に対する正しい知識を身に付けることの大事さを学べたと思います。
視察⑤ 元町・南京町
「雅苑酒家本店」で昼食終了後、元町・南京町を視察しました。元町は、東京・銀座、大阪・心斎橋などと共に、老舗が並ぶ名門高級商店街である元町商店街で知られています。南京町は、横浜中華街、長崎新地中華街とともに日本三大チャイナタウンの一つに数えられ、東西約200メートル、南北110メートルの範囲に100余りの店舗が軒を連ねる。土曜日ということもあり、大変な賑わいを見せていました。
視察⑥ 姫路城
国宝姫路城は平成5年12月、奈良の法隆寺とともに、日本で初の世界文化遺産となりました。その理由として17世紀初頭の城郭建築の最盛期に、天守群を中心に、門・土塀等の建造物や石垣、堀などの土木建造物が現在も良好に保存され、防御に工夫した日本独自の城郭の構造を最もよく示した城であること等が評価された為です。城内見学では、一番上まで上がりましたが、結構急な階段で大変でしたが、貴重な体験が出来たのではないかと思っております。
今回の1泊視察会におきましては、阪神・淡路大震災から20年余りが経ち、大復興を遂げた神戸・姫路の姿を見て、まさに「発展の証」そのものを十分に学び・体感出来たと感じました。この2日間、平手委員長をはじめ事業委員会の皆様方におきましては、大変なご尽力を頂きまして誠にありがとうございました。