今回は、4月に代表取締役社長に就任されたセントラル画材の中田雅文さん(7G)のインタビューに伺いました。
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本日はお忙しい中、お時間を頂きありがとうございます。よろしくお願い致します。
4月に社長に就任されたと伺いました。おめでとうございます。
はじめに、6年前に将来に向けて何かしなければということで入会されたとのことですが、
きっかけと、グループの印象を教えてください。
中田さん
商工会の関係者による紹介で3Gの方と学生時代の知人で11Gの方、そして若い頃の同業者仲間で7Gの方と三カ所から紹介を受けました。
いろいろな交流会がありますが、自社とのバランスを考え、若鯱会に入会しました。
2年ぐらいは正直嫌で、居場所がなく、例会なども半分くらいしか行きませんでした。
そんな頃があるから、新入会員に居場所を作る配慮するようにしています。
自分から売り込んでいくのが勉強でしょという考え方が他の会にはあるけど、そうではないのが若鯱会のいいところだと思います。
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去年のリーダーお疲れ様でした。「挑戦」がテーマでしたが、感想をお聞かせ下さい。
中田さん
8割が失敗でした。
今までの小グループからサブリーダーを出して筆頭サブリーダーを置く、グループの仕組みをいったんフラットにしてみました。
そのときの勉強になったのが、仕組みを作った方への配慮で、5、6人まわってお願いしたところ、応援してくださる方もいました。
次の年はリーダーの負担が大きいから辞めるように言いました。(笑)
組織を崩したことによって、組織の大切さが分かりました。
また、これまで7Gはグループで固まることが多かったけど、合同例会を3回行ったことも「挑戦」だったと思います。
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簡単に会社紹介をお願いいたします。
中田さん
現在セントラル画材(株)と(株)セントラルグラフィックセンターの2社があり、セントラル画材は主に画材額装販売・ギャラリー運営・印刷ショップなど、いってみればアナログな商売、セントラルグラフィックセンターは広告業界のPC環境づくり・文字のレンタルビジネス・コピー機の出力サポートなどデジタル的なことをやっています。
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新しい事業をはじめられたと噂を聞いたのですが、それも日本で初めて、さらに若鯱会の会員にもとっても役にたつとの事ですが。
中田さん
8月からコピー機のレンタルビジネスを始めます。制限枚数内であれば1万円で、インク代も不要です。
SOHO、中小企業の方、特に税理士、弁護士等、モノクロの印刷物が多い業種の方には大きなメリットがあると思います。
元々エプソンの代理店なのですが、エプソンが複合機に参入したいとのことで、現場の意見としてレンタルはどうかと提案しました。
その結果、エプソンの方で今までの買い取りやリースという古いしくみではなく、レンタルという新しい形での事業が始まることになり、代理店になることができました。
中小企業にとって必要なものは何かを考えたときにローコストオペレーションにたどりつき、現場からメーカーに訴えることで製品や事業に反映させることも必要かなと。こういった交渉にも若鯱会での経験が生かされました。
スタートしたばかりですが、予防ビジネスをしたいなと思っています。
臨床美術士という資格があって、名古屋のNPO法人が行っているのですが、おじいさん、おばあさんと自閉症の子供が一緒に生活し、一緒に絵を描いたり、物を作ったりすることで、双方が自然と回復するという事例があって、画材屋としても、絵を描くこと、物を作ることが心の病気、脳の病気の予防に生かされるようなことが出来ないかということで、全国の画材組合に訴えかけています。
美術を通して社会貢献をしていきたいと思ってます。
その一つとして、弊社主催で7月12日に愛知アートフェスタと題してオアシス21を貸し切ったイベントを行います。
出展ブースによるうちわ作りや、絵の見方等のワークショップを中心に、8人の作家による20メートルの巨大ライブアートのイベントなど、美術を身近に楽しんで頂けるイベントです。ぜひ、家族でお越し頂きたいです。
http://www.art-festa.com
久屋大通発展会の理事をやっているのですが、久屋大通を魅力ある場所にしようと、周辺の企業が集まって、セントラルパークの清掃をしたり、災害時の避難講習、音楽祭を開いたりしてます。
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以前お話を伺った時に、講演業に挑戦したいとお聞きしていましたが。
中田さん
人材育成をテーマに、自社の事例を基に、昨年3回講演を行いました。
これも若鯱会の先輩の影響がありました。
やってみて先輩との差を痛感し、何を努力しなければいけないかが分かりました。
今後もどんなことが出来るか勉強し、バージョンアップして行いたいと思います。
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最後に若鯱会に入会を考えている方にメッセージをお願いします。
中田さん
4月に父親から社長を引き継ぎ、父親のもとで働いてきた社員さんとの関わりについて、色々な出来事がおこりました。
若鯱会でのグループリーダーの経験と失敗によって、何をしなければならないかが分かり、すぐに対応出来たことで問題を最小限に抑えられました。
リーダーの経験が、非常に役にたちました。
受け身ではなく、リーダーになれるように自らチャンスをつかみにいって欲しいです。
広報感想
同じ若鯱会の中小企業の経営者にとって何が必要か考えて、ビジネスに活かす。
グループリーダーの経験を、自社の組織作りに活かす。
若鯱会の仲間から刺激を受け、自己研鑽をする。
入る方には是非リーダーの経験をしていただきたいと熱く語られており、若鯱会での経験が、経営に本当に活かされていると実感しました。
また、美術を通していかに社会貢献が出来るかを深くお考えになっているのが印象的でした。
今後も広報では中田さんの動きやイベントに注目していきます。